【CES2018】デスクトップ用「Raven Ridge」は2月12日発売99ドルから
どうもこんにちわ!unianikiiです。
2018年1月9日から始まる【CES2108】にさきがけて、AMDのリサ・スー社長兼CEOは2018年の抱負とかを発表しました。
だいたい3つありまして
- 新しいRyzen CPUとAPUのこと
- Radeon Vega(GPU)のこと
- テクノロジーや知的財産ロードマップのこと
です。
2/9追記
新しいRyzen CPUとAPU
まずモバイルですが「Raven Ridge」にエントリーモデルが二つ追加されます。
追加されたのは「Ryzen 3 2300U with Radeon Vega 6 Graphics」と「Ryzen 3 2200U with Radeon Vega 3 Graphics」です。
スペックはこんな感じですね。
Ryzen Mobile processor with Radeon Vega graphics | CPUコア数 | スレッド数 | 最大ブーストクロック | グラフックスCU数 | 最大GPUクロック | L2/L3キャッシュ | cTDP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Ryzen 7 2700U with Radeon RX Vega 10 Graphics | 4 | 8 | 3.8GHz | 10 | 1300 | 6MB | 15W |
Ryzen 5 2500U with Radeon Vega 8 Graphics | 4 | 8 | 3.6GHz | 8 | 1100 | 6MB | 15W |
Ryzen 3 2300U with Radeon Vega 6 Graphics | 4 | 4 | 3.4GHz | 6 | 1100 | 6MB | 15W |
Ryzen 3 2200U with Radeon Vega 3 Graphics | 2 | 4 | 3.4GHz | 3 | 1000 | 5MB | 15W |
下位モデルなのであまりインパクトはないのですが、インテルの「セレロン・ペンティアム・Core i3」クラスがライバルといったところでしょうか。
ちなみに「Raven Ridge」のポテンシャルについては過去記事をどうぞ。
続きましてデスクトップ版の「Raven Ridge」と「Ryzen Desktop processor with Radeon Vega graphics」、私が一番期待していたやつです。
今回の発表されたのは「Ryzen 5 2400G with Radeon RX Vega 11 Graphics」と「Ryzen 3 2200G with Radeon Vega 8 Graphics」で、米国時間の2月12日より発売されます。
価格は、Ryzen 5 2400Gが169米ドル(19,000円位)、Ryzen 3 2200Gは、99米ドル(11,200円位)ということなのでかなり香ばしい設定ですねwww。
Ryzen Desktop processor with Radeon Vega graphics | CPUコア数 | スレッド数 | 最大ブーストクロック | グラフックスCU数 | 最大GPUクロック | L2/L3キャッシュ | cTDP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Ryzen 5 2400G with Radeon RX Vega 11 Graphics | 4 | 8 | 3.9GHz | 11 | 1250 | 6MB | 45 – 65W |
Ryzen 3 2200G with Radeon Vega 8 Graphics | 4 | 4 | 3.7GHz | 8 | 1100 | 6MB | 45 – 65W |
「Ryzen7」が入ってないのはハイエンドだからですかね。
ハイエンド目指すエンスージアストの人達(自作オタク)はビデオカードにも凝りますものね・・・
「Ryzen5 2400G」のGPUはNVIDIA「GT1030」並みだそうで、グラフを見る限りインテルのCPU内蔵グラフィックスの3倍以上の3D性能ですね!
ちなみに二つともオーバークロックできる仕様です。
その他、「Ryzen APU」が出るということで既存のCPUの価格が改訂されます。
- 「Ryzen Threadripper 1900X」を549米ドルから449米ドルへ
- 「Ryzen 7 1800X」を499米ドルから349米ドル
100ドル以上の値下げということで、AMDを敬遠していた層にも相当インパクトを与えるのではないでしょうか。
Radeon Vega(GPU)のこと
グラフィックスでは「Vega」のモバイル版となる「Radeon Vega Mobile」が発表されました。
デスクトップ版のVegaと同様、HBMを搭載し、超薄型(Ultra Thin)ノートPCに、より優れたグラフィックスパフォーマンスをもたらすべく、チップの高さも1.7mmに抑えている。
さらに、7nmプロセスを採用したVegaベースのGPUを、機械学習などの用途向けGPUとなるRadeon Instinctのラインアップに追加する計画を明らかにした。
デスクトップは「RADEON RX VEGA」ノート用は「RADEON VEGA MOBILE」7nmプロセスルールのやつは機械学習用
HBM2を搭載しチップの高さも1.7mmに抑えている。
7nmプロセスルールのやつは機械学習用から
テクノロジーや知的財産ロードマップのこと
AMDのリサ・スー社長兼CEOは同社の長期ロードマップも公開しました。
まずCPUですが
- 「ZEN」(現行)14nm
- 「Zen+」12nm
- 「Zen2」7nm
- 「Zen3」改良版の7nmプロセス
を採用する計画です。
ちなみに今出てる「Ryzen」は14nmプロセスの現行「ZEN」です。
さらにZen+、Zen2、Zen3では、半導体業界の年平均成長率(CAGR:Compound Average Growth Rate)を上回るため、アグレッシブなゴールを設定しているとリサ・スー社長兼CEO氏。
AMDは「第2世代のRyzen(「Zen+」12nm)」のパートナー向けサンプル出荷をすでに開始していて、2018年4月には市場投入する計画だそうです。
グラフィックスロードマップでは、現行14nmの「VEGA」から7nm版「Vega」に続き、新アーキテクチャとなる「Navi」でも7nmプロセスを採用します。
さらに、アーキテクチャ強化が図られる次々世代では、強化版の7nmプロセスを採用する意向です。
まとめ
他にもいろいろ発表はあったのですが、AMDの2018最初の話題は「Ryzen APU」ではないでしょうか。
- 「Ryzen APU」の種類は二つで、「Ryzen 5 2400G」と「Ryzen 3 2200G」。
- 価格はそれぞれ169米ドルと99米ドル。
- オーバークロック可能。
- グラフィック機能はインテル製CPUの約3倍でGT1030並み。
- 米国時間の2月12日から発売
発売が楽しみです。
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