【怖い話題】てめえらが経験した怖い話きかせろ

何度かおんｊで書いたが
ブラック勤務していた午前０時を回り倉庫を閉めて帰ろうと
同僚と二人で倉庫を片付けていたら倉庫奥側にいた同僚が入り口を
背にしているワイに青ざめた顔で後ろを指さしていた

「そういうのマジでいいからｗｗｗ」言ってもずっとやっとるから
入り口を見ると爺さんが突っ立ってて「うわぁっ！」叫んだ

爺さんは一切動揺せずワイと同僚に「子供を助けて下さい」言って
同僚が「こんな時間にこんな所で何言ってんの？」言うたら
「ガードレールに足が挟まって動けないんです」と近くの森の方を
指さしたんや

「他の子供達はみんな通れたけれど一人足が挟まって動けない」
言われてワイと同僚は青ざめたけど同僚が男気出して
「交通事故かも知れないから見に行こう」言った
「いやいや事故の音なんかもしてへんしそんなわけないやん」
言うたが万が一ホンマやと行けないので爺さんに付いて行った

ガードレールの前に来ると爺さんが「居ない…居ない…」言い
「もっとこっちだったかと森の中に入っていこうとして
同僚が付いて行こうとするので
「森の中で交通事故なんて起こるか！ガードレールもないやろ」
言って同僚を連れて会社に戻って事務所に逃げ込んだ

その後は爺さんは来なかった

ワイの他県住まいの再従兄から聞いた話し
35年前 ワイが生まれる前
当時 地方ニュースにもなったらしいんやが…陰湿ないじめを理由に公園である少年が命を絶ったのち
立て続けにその少年の近所では 少年と同じ死にかたで命を絶つ人が続出した

んで 誰かが町の歴史を調べたら
その少年の家付近は時代劇によく出る処刑場やったらしい
つまり 怨念が渦巻いている場所に30年頃の高度成長期に新興住宅地域になり…て訳

ほなワイも怖い話する

これはワイが高校の頃の話なんやが
休日にトッモと一緒にカラオケに行ったんよ
ボウリング場の2階に併設されたカラオケで、フリータイムドリンクバー付きで900円の、学生にはお手頃の店
で、午前中から夕方の18時過ぎくらいまでダラダラ歌って店を出たんやが、ワイはそこで恐ろしいものを目にしてしまったんや

カラオケから屋外の階段に出て帰ろうとしたとき、ワイはそれを見つけた
2階部分からはカラオケの……というかボウリング場の1階部分の軒が出ていて、その上の配線とか換気扇が丸見えだったんやが、そこに“奴”はいた
最初は黒い塊みたいなものにしか見えなかったんやが、目を凝らしてみると分かった
黒くて、光沢があって、カサカサ蠢いていているアレ

そう、ゴキブリや

ゴキブリの大群が、軒先の屋上に密集してたんや
その軒先は大体10メートル四方くらいの小さなものだったんやが、その3分の1くらいがゴキブリで埋め尽くされいた

ワイはそれはもう恐ろしくて仕方なくて、急いでカラオケに戻って店員に通報したんや
で、大学生くらいのバイトのお兄さんもおって、それを教えたら流石にビビッてたから、何かしらの対策はされるもんやと思ってた
だからワイとトッモは安心して帰った

そしてワイは、また半月か一ヶ月後くらいにそのカラオケ店に行った
何せ、ドリンクバー付きで1000円以下のお手頃なカラオケ店やからな
しかも店の内装自体は小綺麗
あんな事があった後やけど、だからこそちゃんと対応もしてくれるだろうという思惑もあった

しかしワイはそこで、恐ろしいことを聞いてしまったんや

そう、そのカラオケ店では、

何　の　対策　も　さ　れ　て　な　か　っ　た

のである

何故それに気づいてしまったのか
それはそこのカラオケ店のバイトのお兄さんが辞めてしまったからや
そのバイトのお兄さんとトッモは知り合いで、休日にはいつもシフト入れてたからよく鉢合わせしてたんやが、その日は珍しく会うことはなかった
「なんでやろ？」と疑問に思って後日トッモに聞いたところ、なんとバイトを辞めてたことが発覚
ほんで「なんでバイトを辞めたん？」と聞いてみたら、「ゴキブリがいるのはいつもの事」と、そのカラオケ店の店長が言ってたからだそうな……

ワイとトッモは、それから二度とそのカラオケ店に行くことはなかった

─おわり─